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アニメヲススメ

旧作から最新作まで気になったアニメを紹介したり、アニメに関連する話題を中心にしたブログです。

日テレぬこPのアニメビジネスに関するツィートから考える

アニメ

2015年9月28日に日テレのアニメ担当のプロデューサー ぬこPのツィートはネット上でかなりの波紋を呼びました。あのツィートから1週間経って、今更ながらではありますが、このツィートからアニメの今後を考えたいというのが今回の企画です。

 

まずは、該当のツィートをご覧ください。

アニメビジネスの現状

今回のぬこPのツィートでわかったことは、

  • 原作が売れても出資社には関係がない
  • 原作が売れて世間的には2期期待されるが円盤が売れないならありえない
  • グッズが売れてもほとんどうまみはない
  • そもそも、2期を作ろうとという話にすらならない
  • 円盤の3巻、4巻あたりには赤字縮小の話になる
  • 配信も収入の柱にはならない

まあ、皆さん円盤を買ってくださいよってことなんでしょうけど、そのビジネスモデルには制作側も限界を感じているということでしょう。実際、視聴者側も現在の深夜アニメの本数には過剰とも思えるし、どれだけのもうけが出ているか不思議に思っている人も多いはずです。

巷では、3000枚だと採算ライン。7000枚だと2期を望めるライン。10000枚を超えると2期に期待してもいいラインとか勝手に言っていますが、結果的にはどのくらいの予算をかけてアニメを制作しているかによって採算ラインは変わってくるはず。2億円の予算だとどれくらいの採算ラインなるかはわかりませんが、このように言及している以上従来から言われている3000枚程度の売り上げでは赤字なんでしょうね。

 

ただ、その一方で彼女の意見が業界全体を表しているわけではないということも注意しなければなりません。確かに、日テレアニメで2期が作られることはまれなのかもしれませんが、他の製作委員会では傍から見ても売り上げが芳しくないアニメでも、数年の時を置いて2期が放映される作品がないわけではありません。

彼女自身も

本当は事例として、特定の作品の具体的な数字が出せると良いですけどね。

 と、言っていますが、アニメにはその作品ごとの特殊事情があり、ターゲットも違えば販売戦略も違う。だから、あくまでも今回ぬこPが言及した内容は作品名はともかくとして近年日テレで制作されたアニメに限るということですね。

深い意味はないのかもしれないけど、アニメファンっていうのは濃ゆい人が多いですからね。受け取り方次第では『原作やグッズ買ったぐらいで信者づらするんじゃねえよ。信者なら円盤買えよ!円盤!』って見えてしまうのも事実。私も最初はそういう意味のツィートに見えましたから。

 そんなこと言ってもしょうがないので、少し前向きな話もしたいと思います。

ぬこPもこのように指摘していますが、おおむね間違ってはいないと思います。しかし、このツィートには大事な視点が欠けていると思います。それは、アニメ業界全体を見通した戦略です。

何が言いたいかというと、ぬこPはテレビ局のPですから局が絡む円盤の売り上げを考えればいいのかもしれませんが、視聴者が買うのは円盤だけではありません。アニソンCDも買うし、ライブにも行く。ライブ会場に行けばグッズも買うし、気になれば原作本も買う。ゲームが出ればそっちにも手を出すし、トレカも買う。さらには、コンビニで限定のタイアップ商品を買いながら、1番くじにも手を出す。年末とお盆はコミケで散在し、春休みにはアニメジャパンに・・・。って書いていたらきりがないですよね。

さらに、アニメの購買層は以前に比べて年齢が上がっているとはいえ、10代から20台が中心。その年齢層が無尽蔵に散在してくれるわけもなく、吟味して選びに選んだ末に円盤をとるわけで、その円盤の購入基準もアニメの出来の良し悪しだけではなくライブの優先購入チケットがついているかどうかに左右されている状態。

そんな中、付加価値が付きそうにない日テレアニメの円盤がバンバン売れると思っている方がおかしい

ようは、購入する側もいっぱいいっぱいなんです。つまりは、制作側も視聴者側も完全に疲弊した状態がアニメ産業の実態というわけです。

これからのアニメビジネスのあり方

クオリティの低いアニメの濫造を一刻も早く止めるように

いまの業界の最大の問題点はここ。制作リソースがないのに無駄に大量に受注して回が進むごとに作品のクオリティが下がる。このような作品を1クールに1本は必ず見ます。放送はパイロット版みたいなものリテイクして完成したものを円盤でっていう発想も少なくありません。俺ツイなんてまさしくそうでしたね。

 

 

  最近では、GANGSTAを担当していたマングローブの倒産もこういったことの余波を受けてのことなのかもしれません。

(株)マングローブ : 東京商工リサーチ

また、シナリオのクオリティも下がっている気がしますね。同じような設定のラノベ原作の作品が多すぎる。2015年冬クールはその傾向が顕著でしたね。 

現在放送されている本数の2/3くらいになっても構いませんので、全体的なクオリティの向上に努めてください。

ソシャゲマネーとパチマネー 手を切るのか結ぶのか?

 現在、いろんな意味で潤っているこの二つの業界。あんまり見通しは明るくないと思うけど今金持っているのは間違えない。そして、予算があるからこの二つの業界が絡んだアニメは割と作画クオリティが高いとは思う。

が、しかし、やっぱり業界の見通しが暗いのがネック。現状ではスポンサーになってもらうのはアリだと思うが、将来的には現在のビジネスモデルの転換しかないですね。

配信ビジネスは本当に将来性がないのか

やり方次第だと思います。ぬこPは希望の星なんて言っていますけどTV局の人が希望の星って言うのは違和感を感じます。だって配信ビジネスの最大の阻害要因はTV局だもの。無料でアニメーション流しているんだからそりゃそっちで見ますよ。むしろ配信を活用しているのは田舎の人間ばかり。遅れネットなら許せるが、現状のアニメで東阪のみで放送されている作品だって少なくはないですよ。そういった地方民はBSで見るかネット環境を整えて配信で見るしか手段はありません。配信はそういう人たちの救いの神なのですが、いかんせんパイが小さすぎるんでしょうね。

地上波放送から1か月前倒しての最速配信とかなら、少しは収益の足しになると思いますよ。他にも、敢えて首都圏では放送しないとか・・・。首都圏ローカルの日テレではまず無理な話ですねw。

最後に

正直に、来年以降はは見通しはあまり明るくないようだ。一説によると、アニメ化の企画そのものが減っているという話もあります。でも、これは裏を返すといい傾向かも。作品数が減れば、それだけ円盤を買う選択肢が狭まるわけですから。

あと注意すべき点は、それによって業界が収縮しないように手を打つ必要があるでしょうね。あぶれたアニメーターを中国資本が狙っているという話もありますからそういうところにも気をつけねばいけません。

今年放送されたSHIROBAKOとそれが声優という2大業界タイトルのおかげで現状はアニメ業界そのものが注目されているとき。素人にも業界の内幕のほんの一部が透けてしまった年でもあります。だからこそ、今は踏ん張り時。ぬこPの言わんとしていることもわかるのですが、素人にも容易に知ることのできるツイッターというメディアでつぶやいたのはやはり配慮に欠ける気がします。

そして、それをいいことに素人が好き放題書かせてもらいました。業界を知らずに何を適当なことをと思われた方もいると思います。何かありましたコメント下さればと思います。

 

 

 

 

 

 

 

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