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プロ野球~選手が涙を流さなければならないFA権ってどうなの?

久しぶりのスポーツねた。今回はプロ野球がテーマです。

プロ野球といえば、巨人の野球賭博問題が明るみに出て、先日3名の選手が無期の失格選手となりました。

また、侍ジャパンこと野球日本代表は国際大会プレミア12に参戦中。札幌で韓国に快勝。台湾に移ってからはメキシコも苦しみながらも勝ち切ることが出来ましたね。さらなる活躍が期待されるところであります。

そんな中、国内でプロ野球の話題といえば秋季キャンプとFA宣言選手の公示がありましたね。
結果的には6名の選手がFA宣言をしました。

国内FA宣言選手
埼玉西武ライオンズ    脇谷 亮太 内野手 7
中日ドラゴンズ      高橋 聡文 投 手 67

海外FA宣言選手
福岡ソフトバンクホークス松田 宣浩 内野手 5
千葉ロッテマリーンズ   今江 敏晃 内野手 8
東京ヤクルトスワローズ  田中 浩康 内野手 7
広島東洋カープ      木村 昇吾 内野手 66

※国内FAは国内球団への移籍のみ可能。海外FAは国内球団・海外球団両方とも移籍が可能です。


フリーエージェント宣言選手 | 2015年度公示 | NPB.jp 日本野球機構

これから、各選手は希望する球団と契約交渉に入るわけですが、その前に気になることがあります。

それが、涙を流しながらのFA宣言会見です。
www.sponichi.co.jp

カープファンの私としては新井選手がFA宣言した時の会見と若干ダブって見えます。
今では格好のネタになっていますが、当時は新井選手がなぜ涙ながらに会見をするのかよく理解できていませんでした。

しかし、新井選手のみならず別の球団の今江選手を見ても現状のFA制度においては涙ながらに会見をしなければならない選手が今後も出るかもしれません。

今回の今江選手のケースはどういうことかというと、FA宣言をする前に選手と球団(ロッテ)の下交渉で球団は年俸の大幅な減額と単年での契約を提示。
今江選手としてはもっと好条件を求めFA宣言をするわけですが、球団は下交渉の席でFA宣言した選手との残留交渉する意思がないことを明言しているためロッテに残留という選択肢はない。ということで、愛着のある球団への想いと正当な評価をしてもらっていないという思いのはざまで苦しんだ上の会見だったと言えるでしょう。

ではなぜ、このような事態が起きてしまうのか。

まず、なぜ球団はFA宣言後の残留交渉を認めないのか。まず、FAになると現状の球団に再び所属することになったとしても新たに契約金を球団は支払うことになります。阪神監督の金本氏がカープからタイガースにFA移籍した時、100万円でもいいから契約金を払って欲しいと球団にお願いしたがけんもほろろに断られているという噂がまことしやかに流れていますね。

さらに、他球団との金銭を含めた条件闘争になるため年俸が高騰するからとも言われています。これは、ヤクルトの衣笠社長が

残る人は(宣言しないで)残っていた。明確なルールはないけど、手を挙げてダメで、残してくださいは虫が良すぎる

と明言していますからね。
http://www.hochi.co.jp/baseball/npb/20151030-OHT1T50201.htmlwww.hochi.co.jp

そして、これらの金銭的な問題よりももっと大きいのは、前例を作ると今後の年俸交渉に大きな影響を与えかねない。ということ。
多分、これが大きい理由だと思います。

しかし、現状のFA制度に変更がない限りこの不幸な出来事は今後も起き続けると思いますよ。

さきほどヤクルトの衣笠社長のコメントを引用しましたが、私は球団社長が選手の権利であるFA宣言をこのように見ていること自体がこの問題を象徴していると思いますよ。
NPBはFAを選手の権利と言いながらも権利を行使しようとすると、このように脅しともとれる発言を行えるこのことが問題です。
現行のFA制度がまだまだ圧倒的に球団に有利な仕組みでできているということの証でしょう。衣笠社長も選手との下交渉で示唆するのは交渉の一環としてまだ理解できるのですが、マスコミ向けにこのコメントはダメでしょう。現行のFA制度に問題があると自ら認めているのに等しいと思いますよ。

でも、ネット上のコメントを見ていると球団社長に結構多くの人が賛同しているんですよね。野球ファンの多くは球団のファンで選手のファンっていうケースが少ないからなんでしょうかね。
特に、カープファンはFAにアレルギーがありますから、今回の木村選手のFAも賛否両論です。口の悪いファンにしてみれば、FA宣言しただけで裏切者扱いですから。確かに、カープはロッテ同様FAでの残留交渉をほとんどしたことがない(大竹だけ)球団なので。

逆に考えると、コストを考えたうえで球団に必要にされる選手だったら必死で引き留めるのでしょうね。そういう意味では、今回の今江選手のケースはもともと大幅なダウン提示ということもあって足下見ているという側面もあるのかもしれません。

最後に
本当ならここで、新しいFA制度の提案をしたいところですが、上手くまとまらなかったのでやめますw。
とりあえず、何が問題なのかを整理できたのは自分の中ではよかったと思っています。

NPBは、FA以外にも海外移籍・ポスティングの問題やCSの是非、交流戦のありかた、そして、賭博問題の再発防止と取り組まなくてはいけない問題が山積していると思います。とりあえずは、球団・選手・ファンがそれぞれwin-winな関係で楽しませてもらえればいいなと思いこの記事を執筆しました。
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