アニメヲススメ

旧作から最新作まで気になったアニメを紹介したり、アニメに関連する話題を中心にしたブログです。

2015ベストアニメをそろそろ決めよう 候補作品を紹介(マンガ原作アニメ編~その2)

この2015年アニメの振り返り企画も第4弾。今回はマンガ原作アニメ編~その2です。
全作品をいっぺんに評価すると膨大な量の作品を取り上げることになってしまうので、当ブログでは各ジャンルに分けて作品を振り返りつつ紹介しています。もし、この記事の中に作品がない場合は過去記事も参照願います。

過去記事はこちら
ka-rinchaco01.hatenablog.jp
ka-rinchaco01.hatenablog.jp
ka-rinchaco01.hatenablog.jp

いずれこのブログ内でも、私なりのベストアニメを発表したいと思っています。

この記事ではあくまでも私が見た作品の紹介兼、自分なりの資料という扱いなので、「全部のアニメを見ていない、お前ごときがベストアニメを勝手に決めるのはおかしい」と思わる方には、この記事は合わないかもしれませんね。そういった方は、いろんなサイトでベストアニメを決める投票を行うでしょうから、そちらでお楽しみください。

エントリー条件紹介

まずは、エントリー条件の紹介から

2015年ベストアニメ エントリー条件

・2015年に放映されたアニメで私が年内に視聴を終えたものとします。
・2クールアニメは放送が終了した時点で2015年なら候補に含めます(例:SHIROBAKO四月は君の嘘
・分割2クールアニメは同一年度に放映が終了している場合は1作品として扱います。
・分割2クールアニメで複数年度にまたがって放映されている場合は当該年度に放映された分のみの候補に含めます。
・TVシリーズとして企画されモノのみで、OVA・劇場版・単発スペシャルは該当しません。
・30分枠・ショート枠の区別をせずに候補作品に含めます。
・選考に当たっては私の独断と偏見で行います。

今回はマンガ原作のアニメ第2弾。今回は、主に2015年春クールに放送された作品を中心に紹介していきます。

候補作品紹介

食戟のソーマ

作品の内容は、食材を庶民でも十分に手に入れられるものを中心に、知識と工夫で美味しい料理を提供していく点や、頻繁に料理対決を行うシナリオなど、料理アニメの草分け的存在『ミスター味っ子』との共通点が多く、彷彿とさせます。
時代を反映しているのかおいしさを伝える描写がエロに振り切っている点なのは萌え文化の隆盛を極めている今だからかもしれません。『幸腹グラフティ』よりもよっぽどエロいです。

雰囲気的には料理がテーマのバトルものといった展開。主人公の創真をはじめ個性的なキャラクターが多くて魅力的。そして、男女問わす出てきたキャラの大半が創真に惚れる(LOVEという意味ではないですよ)といった感じですね。そんな中でも、複雑な感情を持ちながらも気になっていることを認めたくない薙切エリナが魅力的。ほとんどデレないでツンばかりですけどね。

惜しかった点は2クール作品だったのに非常に中途半端なところで終わってしまったことですね。ストーリーと尺の関係性を考えるとあそこしか切りようがなかったのはわかりますが、それにしてもどうにかならなかったんでしょうか。
2期の構想は確実にあるとは思うんですが、それが実現できるかは円盤の売り上げ次第といったところでしょう。
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ハロー!! きんいろモザイク

アニメの2期というのは期待が高いせいもあって得てして評価を下げてしまうことも多いのですが、この作品についてはその心配は杞憂に終わりました。

全体を通して、クオリティの高さが改めて証明された第2シーズンでしたね。日常系の成功のポイントの一つとして、私はキャラクターが個性的かつブレないということが大事だと思っているのですが、この作品は非常にそこがレベルが高いと思います。今回増えた新キャラたちも既存のキャラの個性を殺すことなく上手く共存できていました

ストーリー的にはいいタイミングでアリス・カレンの里帰りを挟むことが出来ましたね。新キャラの久世橋先生&穂乃果も馴染んできたころに里帰りエピソードでいいアクセントになったのも好感が持てました。

ただ、一つ気になったのが番組のラジオが有料会員じゃないと聞けなかったということですね。本来なら番宣用のラジオがコンテンツとして有用だと制作側も気づいたのかもしれませんね。まあ、この結果いかんではこれからも作品の内容がある程度予測できる日常系で増えるかもしれません。
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血界戦線

世界観・テーマ・雰囲気、コミカルなのに深い大人のアニメという印象ですね。最近の萌えアニメ全盛時代にあって、萌えアニメが嫌いな人でもこの作品なら十分に視聴に耐えうると思います。

クオリティを維持するために9話以降に一旦総集編を挟んだものの最終話は3か月遅れて放送されました。そのおかげもあって、最終話は映画を思わせるぐらい作画がきれいでしたね。ピンチに陥った場合、スケジュールを優先するかクオリティを優先するかが問われたわけですが、この作品はクオリティを優先させたということでしょうね。本来ならスケジュール通り放送するのが一番なんですが、いい作品なのに作画が崩れたために低評価を受ける事例が少なくないので、私はこれが正解だと思いますよ。
ただ、デレマスとかGOD EATERといい予定通りスケジュールを完遂できない作品が増えているのが気にかかりますが。

キャスティングも若手主体の起用が多い深夜アニメで、中堅からベテラン声優を数多く起用。主人公レオ役の阪口大助さんは声質が若くてデビュー当時*1から変わらない印象。しかし、ラストで見せた泣きの演技はくるものがありましたね。また、双子の兄妹を演じた釘宮理恵さん。ヒロインとショタの演じ分けは流石の一言。

ちなみに、NBA好きとしては、プロNBA観戦者の岩崎太整さん(音楽家)がこの作品の劇伴を務めています。地味にそこも見逃せないポイントです。
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ニセコイ:

第1期は全20話で1.5クール?という中途半端な話数だったのですが、今回はスパッと1クール12話で構成。中盤から学年が進級したことに合わせて、新キャラに小咲ちゃんの妹の小野寺春と鶫のライバルのポーラが新入生として新加入するなどパワーアップ。

そのかわりに、キャラが増えたということで一人ひとりのお当番回以外はメインヒロインの千棘でさえ出番が激減するというありさま。まあ、これは逆にいえばそれぞれのヒロインたちにきちんとスポットが当たるということであり、千棘に関してはメインヒロインらしくお当番回の数も多く割り当てられていました。

主人公の楽も、2期になって男を上げるエピソードが増えて1期より好感が持てるようになりました。集との男同士の友情エピソードは結構来るものがありました。
ヒロインの千棘も、1期より素直になって可愛らしいエピソードが増えましたね。ただ、ここの作品で一番かわいいのはちょっと頭が悪くて、オウムに「楽様」って名づけている万里花なんですけどね。

しかし、ヒロインたちにスポットを当てて十分に掘り下げていたのはよかったのですが、そのために「鍵」の謎がおろそかになってしまっている点が残念です。このまま、謎をうやむやにして日常系ラブコメにでもするのではないかと疑われるレベルw。まあ、この引き伸ばし批判は原作でもあるようなので致し方ないのかもしれません。ただ、2期を語る上では避けて通れないマイナスポイントだと思います。

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山田くんと7人の魔女

男女入れ替わりのほか、いろいろな異能力が登場する学園ラブコメ男女入れ替わり作品自体は古典的な手法とも言えますが、入れ替わる方法が「キス」ということで比較的自由に男女関係なく入れ替わることが出来るというのは珍しいんではないでしょうか。とはいえ、キスには他人に見られると不審に思われるというリスクがあるのですけどね。

ストーリー上で紆余曲折はあるものの、山田とうららの純愛ラブストーリーはさわやかで見ていて面白かったです。ただ、あまりにも他のキャラクター(男女問わず)とのキスシーンが多かったので見た目的には純愛とは程遠いように感じてしまいますね。
ただ、異能力にまつわるあれやこれやは、後半に行くに連れて話が複雑になっていくのが見ていてつらかったですね。漫画と違ってすぐ振り返れないですから。

声優陣は入れ替わりという複雑な事態によく対応してたと思います。主演の逢坂さん。ヒロインの早見さんはもちろんこの難しい作品をアフレコ現場が良く対応して作り上げていました。特に早見さんの、中身は山田なんだけどうららのモノマネをしている演技。最高でした。
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長門有希ちゃんの消失

この作品は映画にもなった涼宮ハルヒの消失のエピソードを下敷きにしているみたいです。といっても、この作品のヒロイン長門をはじめとして登場人物はみな普通の一般人。ハルヒキャラを使ったのラブコメといったところでしょう。

この作品の特徴は、シリーズを知っている人ならキャラクターの名前と顔が一致するし、ある程度キャラの個性も把握しているはず。ヒロインの長門が原作とはかなり異なる性格をしているが、普通の引っ込み思案の女の子だったらということが理解できればすんなり受け入れられるとおもいます。
違和感を感じたのは、これまでのハルヒシリーズの作画、キャラデザに慣れ過ぎていること。本家は安定の京アニクオリティですからそれは仕方のないことですよね。

シナリオ的には中盤におや?と思わせる仕掛けが登場。ただのラブコメじゃなくなる場面があります。私は、この展開に深い意味なんてないと思います。大元の作品にこういう設定があったからラブコメを盛り上げるために利用しただけだと考えます。ただ、このおかげでラブコメとしてブヒれていた私のテンションは若干萎え気味に・・・。まあ、終盤はこの作品における日常に戻るわけですが、まだご覧になっていない方はぜひ自分の目で確かめていただきたい。
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境界のRINNE

高橋留美子先生が原作マンガのアニメ化。手掛けた長期連載作品が必ずアニメ化orドラマ化されるというスゴイ高橋先生の最新作がこの境界のRINNE

コメディとシリアス、ラブの比率が各作品で違っているモノの基本的にやっていることはほとんど変わらないのが高橋作品。らんまよりはストリーがシッカリしているけど犬夜叉よりはコメディ寄りだと思います。
主人公とヒロインのアンジャッシュのコントのようなスレ違い具合や、主人公&ヒロインに対してお構いなしにアプローチしてくるわき役たち。そして、聞き覚えのあるキャスト陣。なんか、なつかしさが込み上げてきますね。

キャストといえば、これまで主人公キャラの常連だった山口勝平さんが今回は悪役。本当にど畜生の役なんですが、なぜか悪役に見えないw
らんまのときは勝平さんが担当していた主人公の乱馬は師匠の八宝斎にやられたい放題でしたが、今回は主人公りんねをボコボコにする父親鯖人を演じられていますね。時代はめぐるというか感慨深いものがあります。
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トリアージX

テイストとしてはダークヒーローものですが、エロ要素もかなり強め。どちらかというと、一昔前なら劇画調のキャラデザのほうがよっぽど世界観に合うんじゃないかと思うぐらい。とはいえ、原作の漫画が、HOTDの漫画の作画を担当された佐藤大輔先生なので、バトル×エロというこの作品の内容にマッチしています。

ストーリー的には、1話完結になるのかと思いきやそんなこともないし、途中ライバルとなる組織が出てくるものの大した盛り上がりもないうちに終わってしまったりとなんかちぐはぐなイメージ。毎週見てても「あれ?先週どんな終わりかたしたっけ?」と思うこともしばしば。
それぞれの回は面白いのですが、全体を通すと盛り上がりに欠ける印象なんですよね。特に、終盤はシリンジというライバル組織の登場でこれから面白くなるというところで終わったのが痛かったですね。
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最後に

本当はマンガ原作アニメ編はその2までにしようと思ったんですが夏アニメ作品にマンガ原作が固まっていたのでもう一回分けたいと思います。
先日分類間違いをした「純潔のマリア」と「俺物語」はその3に譲ろうと思います。

とりあえずマンガ原作編は次回で何とか終わらそうと思いますが、あとはゲーム原作編と取り上げ漏れのための総括編の3回ですね。その後秋クールをまとめればちょうど年末のいい時期にベストアニメを発表できるかなぁと思っています。

では、次回もご期待ください。

*1:機動戦士Vガンダム