櫻子さんの足下には死体が埋まっている 第6話 感想 ~サブタイトルのアサヒ・ブリッジってすごくダサく見える
アニメレビュー第9弾『櫻子さんの足下には死体が埋まっている』の第6話の感想です。
前話の感想記事はこちら
ka-rinchaco01.hatenablog.jp
今回は、鴻上さん主役回。今までベールに包まれていたあの怪しい担任も出てきます。
あらすじ
夏祭りに来た鴻上百合子は、友人とはぐれてしまう。
ふと見た橋上に、暗い表情で川面を見つめる黒衣の女がいることに気づく。
「まさか!」と自殺を疑う百合子。女はそのまま立ち去るが、百合子は女が残した手紙を見つける。
中には遺書めいた言葉とダイヤモンドのリング・・・
何としてでも自殺を思いとどまらせたい百合子は、祭りの監督に来ていた教師の磯崎、
パトロール中の内海を巻き込んで、女を探し始めるのだが・・・。
アニメ櫻子さんの足下には死体が埋まっている公式サイトから引用
|アニメ「櫻子さんの足下には死体が埋まっている」公式サイト
感想
サブタイトルの「アサヒ・ブリッジ・イレギュラーズ」。元ネタはシャーロックホームズに登場する、ベイカー街遊撃隊(ベイカー・ストリート・イレギュラーズ)だと思います。
それにしても、アサヒ・ブリッジって旭橋を英語読みしただけなんですが、しっくりこないというか、なんかダサい。
シナリオ的には、相変わらず鴻上さんの執念がすごかった。一度決めたことはやり抜くタイプといえば聞こえがいいが、可愛い顔して熱くなると周りが全く見えなくなる少年漫画の主人公のような行動をとりますね。
それとは対照的に、高校教師の磯崎は冷静だけど夢も希望もないことを生徒に向かって言う。この二人に加えて、いい加減だが無駄に熱血な警官の内海が登場するんだから状況はますますカオスになるばかり。この辺の脇役だけで物語を動かしていく感じは好きですね。
結果的に、櫻子さんと少年が登場し、謎はあっさりと解決してしまうのですが、最後まできちんと鴻上さん目線で物語を締めたのも好感が持てます。
ちなみに、封筒を投げた(北海道弁で捨てるの意味)黒衣の女性ですが、なんとなく【CV:能登麻美子】っていう気がします。勝手な思い込みなんですけどね。
登場人物紹介
気になるトピックス
旭橋の現実とのギャップ
旭橋周辺で毎年、北海道新聞社主催の花火大会が8月に行われています。ただ、花火大会があっても旭橋は交通規制されておらず普通に車が通っていた記憶があります。見に行ったのがもう何年も前のことなので詳しく記憶に残っていませんが。
そもそも、旭橋は昭和7年に完成した歴史ある橋で、川の街旭川のシンボルとも言えます。現在は国道40号線に指定されていて片側1.5車線と現代の交通事情から見れば少し狭いですが、そこはみんな譲り合って車を走らせています。
帝国陸軍第7師団に所属していたことのある祖父が生前、旭橋について「戦車が通ることのできる頑丈な設計をしている」って話をしていたことを思い出します。それが事実かどうかはわかりませんが。
それ以外の旭橋周辺の景色についてはよくロケハンされていると思いますよ。特に、鴻上さんが待ち合わせしていた「手の形の彫像」は、待ち合わせ場所としても背景描写としてもとてもリアル。
私が小さいころは、あの彫像は同じ買物公園でも駅の近いところに鎮座していた記憶がありますね。ある意味、旭川の買物公園のシンボルでした。
ちなみに、旭川市は彫刻の町としても有名で、街のあちこちに彫刻が鎮座しています。特に、買物公園にあるトランペットのおっさんがベンチに座っている像は、一緒にベンチに座ることもできます。あのおっさんがひんやりしていて夏の暑いころサンロク街で酔っぱらった時には思わず抱きしめたくなりますw。
また、待ち合わせした場所の周辺ですが、旭川の中心部で一番苦しんでいる商業地域でもあります。駅から少し離れているけど、無料で駐車できる場所がないので自然と足が遠のく。実際に鴻上さんの背景はシャッターが下りている店ばかりだったり、お友達の背景にはポッカリ空いたスペースがあったり。
この辺のロケハン力は半端ないと思います。
最後に
作品もちょうど折り返し。やっと、磯崎先生も本格的に参戦してくれましたねw。不当に?黒幕扱いをされていた彼が、本当に黒幕かどうか注目です。
ちなみに、正太郎君のお友達はいつ本格的に絡んでくるんでしょうね。このままひっそりと忘れ去られてしまうのでしょうか。そこがちょっと心配です。