アニメヲススメ

旧作から最新作まで気になったアニメを紹介したり、アニメに関連する話題を中心にしたブログです。

すべてがFになる 第7話 灰色の境界 感想~島田さんのスク水とはかどる考察w

アニメレビュー第8弾は『すべてがFになる』の続報記事。第7話 灰色の境界 です。
※この先、ネタバレしていますのでご注意ください。

先日このブログ内で、公式が作ったダイジェスト映像を紹介しつつ、この作品の魅力をあますことなく伝えたのですが・・・
ka-rinchaco01.hatenablog.jp

思ったより展開が地味でビックリ。
確かに、萌絵の中の犀川イメージや、犀川&真賀田未来のイングリッシュトークは絵的に斬新で面白かったんだけどね。

ただ、事件解決に向けて重要なピースはたっぷり出てきた印象。具体的に見ていきましょう。

あらすじ

新藤がヘリで研究所に連れて来た、四季の妹・未来へ質問していた犀川は、幼少期から変わらない特異な四季の思考の一端に触れる。一方、萌絵は研究所スタッフ・島田の手引きで脳内イメージに入れるヴァーチャル装置を体験。その最中、“謎の声”からの質問で自ら封印していた自身の過去と向き合っていく。

引用:アニメ「すべてがFになるTHE PERFECT INSIDER」公式サイトより
www.f-noitamina.com

先週に引き続き、二人は別々に行動します。どちらも、真相にたどり着くための大事なパーツを見つけたように思いました。

登場人物紹介

真賀田未来 CV:甲斐田裕子

満を持しての登場。と思ったら、創平との会話は英語でしたね。やはり、米国での暮らしが長かったということもあって日本語で話すよりも英語のほうが良かったんですね。むしろ、創平のほうも英語がペラペラだったことに驚きます。そうですよね、ちゃんとした研究者ですものね、できて当然といったことでしょう。
会話の内容については、気になるトピックで検証します。
f:id:ka_rinchaco01:20151120225344j:plain
CVは甲斐田裕子さん。甲斐田さんはアニメの出演も少なくはありませんが、私的にはやっぱり吹き替えの印象が強い。トゥルーコーリングにダメージ、ゴシップガールと私の見る海外ドラマシリーズで主演されているからでしょうね。

それにしても、未来役の甲斐田さんと創平役の加瀬さん。普段は吹き替え中心に活動されているのに、まさかの英語での会話劇にはきっと驚かれたでしょうね。
しかも、公式ツイッターによると、このシーンは原作にはなかったとのこと。スタッフ、演者の努力が光る名場面ではないでしょうか。

[asin:B0057EUA0E:detail]

気になるトピック

真賀田四季の購入履歴

先週の15巻までしかない全集の謎を引きずっている萌絵と創平。警備員に四季が購入したものについて尋ねます。
引っかかったのは、四季が自らなおしたという古いテレビ。萌絵も直すなら買い替えればいいと言いますが、これもきっとヒントなんでしょうね。

買い替えるのではなく直す意味はどこにあるんでしょうね。古いテレビの特徴といえばアナログ?ってことぐらい。でも、原作だって90年代に書かれたモノだから、アナログとデジタルは関係ないか?
あと考えられるのは、あのテレビが四季博士の実験にどうしても必要だったことぐらい。
何をどう実験していたかわからないと、ここからは手詰まりか・・・。

意外と古参だった水谷研究員

水谷さんって結構初期からいるメンバーだったことに驚き。古くからいるとは思っていたけど、生の四季博士に会っていたとは。見た目と発言から若干ロリコンを疑ってしまったw

結構洞察力にも優れていて、創平が探偵の真似事をしていることもストレートに指摘していましたね。とはいえ、創平には同じ研究者としてシンパシーを感じていると見受けられます。まあ、隠された動機がない限りはこの人は間違いなくシロでしょうね

CV日笠陽子の理由がわかった島田研究員

対する萌絵は島田さんとレクリエーションルームへ。
島田さんも、萌絵の発言と手を見つめながら「ぜんぜん苦労してない」とか、結構鋭いですね。萌絵自身は否定していますがw。
他にも「男には一切興味なし!」や「アニメ見てる方がずっといい」など、ちょっとした百合っぽい感じもでてて、私の中の好感度急上昇。
ただのまじめキャラにCV日笠陽子はもったいないと思っていたんですが、このシーンで納得。
f:id:ka_rinchaco01:20151120225423j:plain

創平と未来のイングリッシュトーク

創平と未来との会話の内容は大きく分けて二つ。創平が事件の外形的なことを未来に尋ねた部分と、未来から見た姉 真賀田四季について。

前段の創平の質問はほとんど意味がないでしょう。重要なのは真賀田四季について未来が語った場面。ほとんど会っていないながらも未来にとって四季は刺激的な存在と語っている通り印象深かったのか、エピソードを交えながら姉についての印象を結構語ってくれています。

興味深かった点は、未来が姉について「取り込まれそうになる」と評しているところですね。これまでも、四季が他人の人格を自分の中に内在させていたことが判明していますが、それを取り込まれた側から証言が出てきたのは初めて。
私たちは方法はまだ解明していないモノの何らかの形で、他人の意識を取り込む方法があるんでしょうね。それが、一般化できるものなのか四季が天才ゆえに行える方法なのかはわかりませんが。

萌絵の脳内イメージってどうなってんの?

萌絵の方は、島田さんとトリップしているわけですが、萌絵のトラ柄の水着と島田さんのスク水はこのブログでは掘り下げませんw。あしからず。

ずいぶんはじけた創平が登場しますが、これは萌絵が創平に「こうあってほしいな」っていう漠然としたイメージなんでしょう。実際創平がこの行動をとったら、萌絵なら「イメージが壊れる」とかいって、ガチギレしそうです。

それにしても創平のTシャツの中の萌絵の絵柄が妙にウッキウキしていますw。
f:id:ka_rinchaco01:20151120225447j:plain
ここでも重要なのは、萌絵が面会室で四季博士と再び対面したことでしょう。本人は四季ではなく「ミチル」と名乗っていますが。
これまで明かされなかった、萌絵の奥底に眠っていた記憶。両親が死亡した時のことを思い出します。そして、その時近くにいてくれた創平のことも・・・。
そして、ミチルは萌絵に対して「西之園さん。こちらにいらっしゃる」と呼びかけます。結局は、島田さんに救われる形にはなりましたが。ミチルの誘いに乗っていたらどうなっていたのでしょう。あの装置の中で心臓麻痺でも起こして肉体は死んでいたのかもしれません。ただ、意識は四季と同じようにどこかに存在するのかもしれないが。
f:id:ka_rinchaco01:20151120225701j:plain
でも、この時の四季博士怖すぎますw

四季と創平は似ている?

島田さんは、創平のことを生きていないみたい。まるで人形のよう。と評しています。また、未来も創平に「女性は苦手ですね?」と質問し、最終的に姉に少し似ていると指摘しています。この二つの件は、四季と創平の類似点を示していると思います。

ただ、そのことは創平自身が真賀田四季の考え方に強いシンパシーを懐いていて、第5話で萌絵と対立した時からわかっていることではありますが、改めて強調されたといってもいいでしょう。

逆にいえば、創平が思考を純化していけば四季の考え方に近づいていける証拠。四季の狙いさえわかればこの事件の謎もわかったも同然。事件解決は案外近そうですね。って言っても残り4話しかないですけどねw。

真賀田四季の狙いについて

この話で創平は、四季について「好きだったのは意識だけ。人形も人間の肉体も同じもののようだったのでは?」と評しています。さらに、萌絵にはミチルが「あなたの世界はとても不自由」と述べています。
この二つは、肉体というのは枷であり四季にとってはほとんど意味をなさないともいえるでしょう。よく考えたら、他人を取り込み自分の脳内で住まわすことが出来るんですもの、不必要だと思っても無理ありません。

さらに、回想で新藤にナイフをプレゼントした時に自由のための道具と語っている。これには、新藤が真賀田夫妻から解放されて自由になる。という意味と、新藤自身の肉体からの解放を意味しているのではないでしょうか。これが夫妻の殺人事件からきっかり15年後だとしたら、新藤にとっての誕生日プレゼントという意味合いもあるのかもしれません。

では、真賀田夫妻殺しも肉体からの解放だったのか?それについては、直感ですが違うと思います。もしそうだとしたら、両親の人格も何らかの形で四季の中に取り込んでいるはず。それをしないのは、四季にとって不必要だったからと私は考えます。

次に、四季の意識はどうなっているか?という疑問を考えます。まず、ミチルの人格ですが、あのロボットに入っているのは間違えないでしょう。そして、何らかの形であの怪しげなマシーンと共有しているとは考えられないでしょうか?それならば、萌絵があのマシーンの中でミチルと邂逅したことに説明が付きます。

ただ、PCに残ったメッセージの中でミチルは置いていくしかなかったとも語っているのがちょっと気にかかります。

気にかかるといえば、今回、島田さんと未来さんがそれぞれ対比する形で物語が進みました。その中で、未来がブランコのエピソードを披露した時に姉にほっぺたを触られながら「肉体がどんなになっていても愛せる」と言われています。そして、島田さんは萌絵に対して同じしぐさで「かわいいね西之園さん」と声をかけた。この動作には一定の意味があるのではないかと思います。
f:id:ka_rinchaco01:20151120225615j:plainf:id:ka_rinchaco01:20151120225623j:plain

最後に

ようやく、事件の謎を解くピースが少しずつではありますが形作られてきました。
トピックの最後の部分は、疑問点を洗い出すのが精いっぱいできちんとした推理の形にならなかったのが悔やまれます。とは言いつつも、これを類推するのにも結構時間がかかってしまったので、登場人物ってどれだけ頭いいんだよ。って自分の能力不足を嘆くしかなさそうです。

最後はいつも通り、他のブロガーさんの記事のリンクを張りますね。
http://www.arikawashuhei.com/entry/2015/11/20/023831www.arikawashuhei.com
b9life.hatenablog.com


つまり、