アニメの中でラノベ原作だけ理不尽に叩かれているような気がするのだが
最近、アニメ業界の行く末を心配するツイートや業界人の発言などが増えている。
確かに、製作される本数の多さは現場がかなり疲弊していると言われる作り手だけじゃなく、見る方もどんなにアニメが好きでも普通に仕事や学業に勤しんでいたらすべての作品をチェックするのが不可能なレベルに到達しています。
見通しとしては現状のアニメ業界は飽和状態で今後は製作本数も縮小していくのではないか。というのが大半の見方ではないかと思います。
しかし、このテーマになった時に必ず引き合いに出されるのは「つまらないテンプレラノベ原作のアニメが多すぎる」や「似たり寄ったりのハーレムラノベアニメばっかり作っているからだ」などの、ラノベ原作アニメ害悪論です。
例えば、それこそ似たり寄ったりのアニメ作品でもラノベ原作なら「やっぱラノベアニメだからね」ってなるのに、マンガ原作だと「つまらないからラノベ原作だと思った」って言う反応になります。
これは、あまりにも理不尽。
要は、「面白くないアニメはどうせテンプレラノベだろ。」という思い込みによるもの。
まあ、確かに面白くない作品もありますよね。だけど、面白い作品や名作と言われるものだってあります。なので、理不尽にラノベだから面白くない。と断言されるのにはちょっと違うんじゃないかと思います。
[asin:4862487556:detail]
次はちょっと別角度から。
よく、ラノベってテンプレばっかりだから。と言われますが、ここのテンプレって何でしょうね。
私自身が思いつく限りだと（ハーレム・学園・バトル・異形の力・ツンデレ・異世界・ラブコメ・俺ＴＵＥＥＥ・美少女・萌キャラ・など)。こんな感じですかね。
これって別にラノベに限らないですよねｗ。マンガ原作作品にもこの傾向はみられると思います。
もっと言うと、このテンプレを外したら面白くなるんでしょうか。決してそんなことはありません。テンプレと呼ばれるまでなるには、数多くの作品たちの中から支持された要素こそがテンプレなのですから。
ただ、テンプレ通りにアニメを作ったところで、やはりそれだけでは他作品の二番煎じとレッテルを張られ、ここまで言われてきたようなことを浴びせられ沈没していくのは目に見えています。
つまり、作品の本当の良し悪しはラノベかどうかで決まるモノではないし、作品の面白さはテンプレに左右されるものでもない。ということです。
最後に
アニメの作品のレビューって本当に難しいと思います。特に、今年のベストアニメを決めるという企画を立ち上げたはいいものの、評価っていうのをどうしたらいいか全く考えていなかったんで。
作品が売れたかどうかは数字っていう結論を見れば明らかだけど、売れた作品＝自分が好きだという作品ではないですからね。
最終的には自分の感覚で決めるしかないんだけど、なんかその結論を上手く可視化できるいい仕組みがないか模索中ではあるんですけど。
まあボチボチ、やっていきたいと思います。
