アニメヲススメ

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2016冬アニメ この素晴らしい世界に祝福を 感想~角川10話枠から登場した傑作

深夜アニメの一つの名物『角川10話枠』

深夜アニメを見ていると普通1クールだいたい12~13話で構成されていることが分かってくる。

しかし、ごくまれに10話で唐突に終了を迎えてしまう作品も1クールに1,2作品はある。

いわゆる、KADOKAWA10話枠という作品群ですね。

ちなみに、角川系列以外でもごくまれに10話で終わる作品もありますが、コンスタントに作り続けているのは角川作品だけです。

本来12話作られるはずの作品を10話で終わらす。っていうことは、その分のリソースをDVD購入特典にしたり、原作同梱版ODAにしたりといろいろ戦略はあるのでしょうが、最大のメリットは低予算で作成できることにつきますよね。

角川10話枠の作品の傾向として、低予算の粗さの見える作画っていうのも実際のところあると思います。

この素晴らしい世界に祝福を 感想

ここからが本題。

今日のお題の、この素晴らしい世界に祝福を。も、そんな角川10話枠の作品の一つ。
TVアニメ『この素晴らしい世界に祝福を! 』サントラ&ドラマCD Vol.1「旅立つ我らに祝福を! 」

このクールが始まる前、このクールのPVたちをざっと眺めてみましたが、ちょっと引っかかったんですよね、作画の微妙さにw。

正直。えっ。作品のPVの時点で作画怪しいって大丈夫w。と思ってしまいましたw。


「この素晴らしい世界に祝福を!」PV第二弾

その時、一緒に見ていたPVが、京アニの無彩限のファントムワールドと、PAのハルチカっていうところに若干のハンデがあったかもしれませんね。

実際に今見てみると、そこまでではなかった。過去の印象っていうのはすごいものです。

思ったほど悪くなかった作画

放送が始まってみて、確かに作画が微妙なシーンがあるなぁと感じたものの、全然見れるレベル。

それよりも、作品の面白さに一気に引き込まれましたね。

勇者が魔王倒すべく立ち上がる世界を、上手く皮肉った世界観。

特に、このクールは灰と幻想のグリムガルという、王道ファンタジーが同時期に放映されていたこともあり、差異がくっきりと浮かび上がりましたね。

テイスト的には、実写ドラマですが、勇者ヨシヒコシリーズに似ているかも。

とは言いつつも、あっちはきちんと魔王退治に行ったのに、この作品は旅立ちの村から結局旅立たなかったw。ということでしたが。

ひきニートが主人公

もう一つ、作品を盛り上げた要素として欠かせないのは、キャラクター性。

引きこもりニートの主人公といえば、ノーゲームノーライフの空白を思い出しますが、あっちはあらゆるゲームの天才だったのにたいして、こっちはただの凡人w。

更に、ヒロインたちの個性が強すぎて、途中からただのツッコミマシーンと化していましたね。

結局、なんだかんだいって常識人なんですよ。

問題なのが、3人のヒロインたち。問題がありすぎて面白い。

メインヒロインのアクアはポンコツ

ポンコツだ女神のアクアは、トラブルメーカー。

パーティーの中でおち担当ですね。

潜在的に持っている能力はハイスペックかつ、ステータスはカンストなのにも関わらず、とっても残念な思考回路のせいでいつもトラブルを引き寄せています。

それでも、なかなか憎めない性格をしているんですよね。すぐ調子に乗るけど、詰めが甘いんだよなぁ。

アクアを演じた雨宮天さんも、このアクアでおバカキャラの新境地を切り開いたのではないでしょうか。

これまでは、どちらかというとお嬢様ヒロインの多かった雨宮さん。

しかし、モン娘のミーアに続きこのアクアで、ちょっとおつむの残念なおバカ系ヒロインのポジションを確立したんではないでしょうか。

まあ、本人的には正統派ヒロインを続けたかったのかもしれませんが。

役幅が広がることはいいことですよ。声優人生にとっては。

めぐみん役の高橋李衣の今後に期待


声優といえば、めぐみんを演じた高橋李衣さんも好演。昨年も、1クールに3作品主役級の役を射止めるとか大活躍でしたね。

先日発表された声優アワードでも新人賞を受賞しております。

めぐみんの中二っぽい感じが上手く表現されていて、コメディも行けますね!

これからの活躍に期待したいところです。

かやのんは、相変わらずの役幅のひろさ

そして、どMのダクネスを演じた、茅野愛衣さん。

彼女の役柄の幅の広さはすさまじいものがありますね。

今回のダクネスさんも、ドMの口調になるときだけチョット色っぽく演じられているんですよね。

ちょっとした息遣いとか、きっと工夫されているんだろうなぁと思って聞いていました。

たまに、素にになって全力で恥ずかしがるシーンとか、何のご褒美だw。って、思って聞いていました。

最後に

結局、若干作画が怪しいなぁと思っても、キャラ・シナリオ・世界観が面白ければ全く問題がないんですよね。

むしろ、このコメディタッチをグリムガルの絵でやられてもドン引きなわけでw。

いろんな意味で楽しませてもらった作品でした。


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