2015春アニメ 山田くんと7人の魔女 感想~難しいこと考えずに、ライトな学園ラブコメとして楽しんでみることをお薦めします。
今回は一年前のアニメ。山田くんと7人の魔女のレビュー
この作品も、もう一年も経つんですね。
最近は仕事が忙しすぎて、このクールのアニメにガッツリとハマれていない(設定が頭に入ってこない)ので、どうしても旧作のレビューが中心になってくる今日この頃。
アニメレビューサイトとしては、これじゃいけないんでしょうねw。
キスで人格が入れ替わる!!
さて、この作品は漫画原作。過去にはドラマ化もされていますね。どちらも未視聴でした。
男女入れ替わりのほか、いろいろな異能力が登場する学園ラブコメ。
男女入れ替わり作品自体は古典的な手法とも言えますが、入れ替わる方法が「キス」ということで比較的自由に男女関係なく入れ替わることが出来るというのは珍しいんではないでしょうか。
とはいえ、キスには他人に見られると不審に思われるというリスクがあるのですけどね。
他の異能力についても「キス」がキーになっているせいもあって、どれも一長一短。
特にノアの他人の過去のトラウマを見る能力の使いどころがいまいちわかりません。そりゃボッチにもなりますわ。
登場人物と能力設定がややこしい
ストーリー上で紆余曲折はあるものの、山田とうららの純愛ラブストーリーはさわやかで見ていて面白かったです。
ただ、あまりにも他のキャラクター(男女問わず)とのキスシーンが多かったので見た目的には純愛とは程遠いように感じてしまいますね。
ストーリーの本筋でもある、異能力にまつわるあれこれですが、山田とうららのラブストーリーを盛り上げるエッセンスとしては充分その役割を果たしていたと思いますが、単体としてはどうでしょうか。
特に、リカ登場後は話を整理するだけでやっとだった印象があります。
能力同士が特殊なうえ、山田の「キス」で能力をコピーする能力&玉木の能力を吸い取る能力のおかげで何やなんだかひっちゃかめっちゃか。
ホワイトボードにでも整理しないと現状がどうなっているのかわかりにくかったですね。
原作漫画なら、事態が複雑化しても前のページをめくることが出来ますが、アニメはそういうことには向いていないですからね。なので、私は難しいことを考えずにラブストーリーのみを追っかけて見ていましたよ。
そのほうがストレスたまらないですしね。
あと、この登場人物の多さで1クールだとキャラの掘り下げしつつ物語に絡ますことは難しかったですね。
猿島さんとかノアとかほとんど出番なかったし。
でも、その英断がこのストーリーのテンポを良くしたのかもしれません。
なんか、別の形のスピンオフでも見てみたい気はしますが。
複雑な事態に対応する声優陣
声優陣は入れ替わりという複雑な事態によく対応してたと思います。
主演の逢坂さん。ヒロインの早見さんはもちろんこの難しい作品をアフレコ現場が良く対応して作り上げていました。
特に早見さんの、中身は山田なんだけどうららのモノマネをしている演技。最高でした。
この逢坂・早見ペアは、このあと放送される赤髪の白雪姫でも、メインとして共演。
当たり前のことではありますが、声質はさほど変わらなくても、キャラクターへの理解と演技力で全然違うキャラクターの魅力を引き出す力は、さすが一線級で活躍する声優さんですね。
こういったところが、声優の魅力だと思います。
最後に
作品全体として面白いのは間違えないんだけど、そつなく上手くまとまりすぎて逆に他の作品たちに埋もれてしまう小粒な印象をもちました。
でも、ライトなラブストーリを欲している人には丁度いいテンポ感だと思います。
それにしても、アニメブロガーとしては最新のレビューを求められているんだろうなぁと、自己嫌悪w。
少し落ち着いて来たら、春クールまとめと、夏クールの所感を上げていきたいです。