2016夏アニメ クオリディアコード 感想~どんなに面白いシナリオも、作画が気になると素直に頭に入ってこない。
期待作クオリディアコードの感想
久しぶりのアニメの感想。
今回取り上げるのはクオリディアコード。
この記事を書いているときは、最終回直前ではありますが、一応感想を書き残しておこうかと思いまして。
この作品の最大の売りは、ラノベのレーベルを超えて人気作家3名がタッグを組んでSpeakeasyというユニット名を冠しながら、それぞれ脚本を担当しているところです。
「変態王子と笑わない猫」のさがら総。「デート・アライブ」の橘公司。「やはり俺の青春ラブコメは間違っている」の渡航の3名。
ラノベとしてもアニメとしても上記の3作品は、私のサブカル人生に大きな影響を与えられたため、このユニットによるプロジェクトはかなり楽しみにしていました。
ここからは具体的な作品の中身に
人類の敵〈アンノウン〉と戦争を続ける世界。
数十年前の〈アンノウン〉進行時、コールドスリープ施設に避難させられていた子供たちは、その眠りから目覚めたとき、己の身に超自然的な力〈世界〉が発現していることを知る。
東京湾ゲートから現れる〈アンノウン〉から国を守るため、少年少女たちは東京・神奈川・千葉の各防衛都市で戦いを繰り広げるのだった。
異星人侵略型の近未来ものに分類できるのではないでしょうか。
この作品の特徴である、3人の作家による脚本というものを活かすために、それぞれの3都市には担当が割り振られています。
キャラ設定は勿論。その担当キャラが中心のシナリオの時は脚本ごと任されている感じといえばいいでしょうかね。
ただ、3人で担当しているからと言って、バラバラ感はなく、むしろ、キャラ設定も上手くバランスが取れていて、シナリオもよく出来ている。
序盤は2話からいきなり水着回を持ってくるなど駆け足に見えるけど、4話に大きく展開が動いて、その後上手く大きな伏線を回収しながら、後半につなげていく構成力は感服です。
最終話を見ていない状態で記事を書いていますが、これは期待が持てる。
キャラ設定も、それぞれの都市ごとにキャラが立っている。
特に、渡航氏が担当した千葉キャラは、代表作の俺ガイルの比企谷兄妹をほうふつとさせる設定なのは、あえてのファンサービスだと思っています。
まあ、千葉兄こと千種霞は八幡と違ってボッチでいる理由はないんだよね。
むしろ、俺ガイルで比企谷小町役だった悠木碧が神奈川の首席天河舞姫で出演していて、その彼女が雨宮天演じる八重垣 青生を「あおちゃん」と呼んでいることに、「いやいや、あおちゃんはお前だろ」って、ひとりTVの前で突っ込んでみたり、楽しさ満点です。
足を引っ張っていたのは作画
そんな、素晴らしい作品なのに気になることがあります。
作画です。
特に、顔の表情が時たま崩れることがあります。
中盤以降に目立ちますが、2話、3話あたりも頻度は多くないですけど気になるカットがあります。
特に千葉兄が崩れる傾向にあるかと思います。
ただ、作画のことを批判するとオールドアニメファンからは、作画が崩れるのも味だと言われるし、コアなアニメファンからは、今の業界は作品過多なんだから仕方がないって言われそうですが。
『知らんがな』w
せっかくシナリオがいいのに、そういった細かいところでストレスがかかるのは非常に残念です。
美しいと言われなくても、最低限気にならない程度の作画のバランスは欲しいですね。
好きなアーティストぞろいのOP/ED
主題歌ですが、OPを担当するのはLiSA。EDは4話ずつClariSとGARNiDELiAがそれぞれ担当。ラストの4話はこの二つのユニットの合作です。
音楽面から見てもかなりの気合の入りようですね。
どのユニットも好きだけに俺得の最高のアニメ。
特にClariSとGARNiDELiAで担当した3rdエンディングテーマ「clever」。
物語の進行とは別のアナザーワールドがまた切ないこと。曲の良さと相まって最高です。
最後に
私の中ではすごく楽しめた作品でした。
作画面はあれでしたが、それを差し引いてもストーリーもキャラも楽曲も良かっただけに、そのアレだった作画がやっぱり残念。
伏線の確認のためにも、もう一度作品を確認したいと思います。
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