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アニメヲススメ

旧作から最新作まで気になったアニメを紹介したり、アニメに関連する話題を中心にしたブログです。

2015アニメ オーバーロード 感想~緻密な世界観に裏付けられた異世界ドラマ

アニメ-2015夏アニメ アニメ

アニメレビュー第5弾は『オーバーロード』。
※この記事はあにこれに投稿したものに加筆修正を施したものです。記事の内容には作品の核心に触れるネタバレの可能性があります。

ライトノベル原作のアニメです。

VRMMORPGを下敷きにした異世界という世界観設定

VRMMORPGをテーマにした作品の系譜

MMORPGの世界が舞台の作品ですが、SAOやログホライズンとはちょっと毛色が違う感じがします。
ここでこれまでのアニメ化されたMMO作品の系譜をたどっていきたいと思います。(.hack/sine、SAO、ログホライズンを取り上げていますがそれぞれ若干のネタバレ要素を含みます)

.hack/sine

主人公以外のキャラクターはログアウト可能。ゲーム世界は通常通りサービスを提供中。主人公が感染していると思われるバグを解消すべくストーリーは進んでいく。ちなみに、ログアウトできないのは主人公だけではなく極一部のキャラクターもログアウトが出来ないことがメディアミックス作品で扱われている。

ソードアート・オンライン(アインクラッド)

主人公も含めサービス開始時にログインしていたキャラクターは一様にログアウト不可。ゲーム中に死亡した場合は実在の肉体も死を迎える。外部から強制的にログアウトした場合も死亡する。ゲームを攻略し現実世界への帰還を目指す物語です。

ログホライズン

主人公も含め大災害というバグを経験してからログアウト不可。(ひょっとしたらVRではない普通のMMOかも)ゲーム中に死亡してもゲーム内のルールに従って蘇る。当初は、この世界に適応する姿を描いているが2期後半からは現実世界への帰還の可能性も示唆される。

オーバーロード

サービス終了時にログインしていた主人公のみがゲーム内に取り残される。しかも、ゲーム時とは世界観の相違がみられるため異世界にシームレスに移行したような形に見える。現実世界への帰還については、取り残されているのが主人公のみで主人公があまり帰還を望んでいないように見えるためほとんど考えられておらず、この異世界に適合すべく行動している。

こう見ると、オーバーロードはゲームの世界観を十分に活用した異世界ものと考えたほうがよさそうです。これまでのVRMMO作品は現実世界へどう帰還するかが大きなテーマになっていますが、この作品はそういった方向性をなしに考えているっていうのはちょっと興味深いですね。

サービス終了直前という今までにないスタート地点

さらに、もう一点オーバーロードに特筆すべきことは、サービス終了直前という設定をうまく使い、ゲーム世界の作りこみが細かいことです。主人公が所属していたパーティは相当やりこんでいたということもあって自分専用のNPCキャラクターを持てていたみたいですが、各々マニアックなキャラクター設定を施していました。そして、そのNPCたちが一人取り残された主人公と一緒になって物語を展開するっていうアイディアには脱帽です。マニアックな設定がここでいかんなく発揮されます。ゲームとしては相当自由度が高かったんでしょうね。
それにしても、スタート地点をサービス終了直前にして異世界にスライドするっていう発想は普通に暮らしていたらなかなか出るもんじゃありません。そりゃ、妄想で自分もこのゲームの世界で暮らしてみたいと思ったことはなかったわけではないですが、それを形にできるっていうのは作家の才能ですよね。

オーバーロード9 破軍の魔法詠唱者

オーバーロード9 破軍の魔法詠唱者


ストーリーとキャラクター

ストーリー

ストーリーは全13話では少し物足りない感じ。大きく分けて3エピソードしかできなかったのが痛かったですね。先ほど挙げたMMORPGを扱っている作品は例外なく2クール以上尺をとっているのは、世界観を説明し主要なエピソードを1つ2つ取り上げたらあっという間に1クール進んでしまいますからね。それがこのジャンルの課題だといっても過言ではないですね。ただ、売り上げ等を考えると2期もあり得ない数字ではないというのが正直な感想。是非2期をお願いしたいです。

キャラクター

キャラクターは、主人公がスケルトンの親玉みたいな感じ(オーバーロード)。全く主人公らしくありませんw。ゲーム時代には仕事はしていたみたいですが、それ以外はこのゲームに引きこもりなうえ、廃課金者的なことを平気で口走る感じからみて、順位の出るイベントなんかでは常に上位ランカーだったんでしょうね。装備やアイテムを使用するシーンからそういったことが垣間見えます。
その脇を固めるのが先ほど取り上げた個性的なナザリックのNPCたち。それぞれ主人公と仲間たちが考えたマニアックな設定のため、いろいろ倒錯が起きていますね。
ナザリックに所属している以外のキャラクター達も充実しています。一番最初に救出した村、主人公が偵察のため冒険者として潜入した町。謎の怪しい組織や、こちらに探りを入れてくる国などが登場し、いずれも個性的な人物がそれぞれの思惑を胸に行動します。

好きなキャラ その1シャルティア

ちなみに私が好きなキャラクターはシャルティア(CV:上坂すみれ)とクレマンティーヌ(CV:悠木碧)。
シャルティアは真祖の吸血鬼。ナザリックの守護者だったのですが任務中、何者かに精神浸食されて主人公と敵対することになります。普段はなぜか語尾に「ありんす」をつけるなど不思議な言葉遣いをするのですが主人公をめぐるアルベドとのバトルは微笑ましい気持ちで見てます。彼女にグッと来たのは、主人公とのバトル中、誰に忠誠を誓うのかと聞かれて一時的に混乱してしまうシーン。自分の意志ではないということは決定的なりますがそれを打ち消してバトルに臨むシーンはちょっと心動かされました。

好きなキャラ その2クレマンティーヌ

対照的にクレマンティーヌは最悪最低なゲスです。実力的には主人公にとって噛ませもいいところだったんですが、性格が悪いうえに頭のねじがぶっ飛んでるっていうキャラを悠木碧さんが熱演しています。悠木さんといえばまどマギが代表作なんでしょうが、私的には小悪魔キャラの印象が強いです。しかし、今回は小悪魔どころではなかったですね。本当に憎たらしい感じが最高です。

最後に

最後に、非常に設定が緻密に練り上げられている印象が強い作品でした。ただ、いかんせん1クールでは使い切れなかった感じも否めません。本来なら1期から2クールでやるべき企画だとは思うんですけどね。ぜひ2期を、できれば2クールでやっていただくことを熱望します。

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