アニメヲススメ

旧作から最新作まで気になったアニメを紹介したり、アニメに関連する話題を中心にしたブログです。

櫻子さんの足下には死体が埋まっている 第壱骨 骨愛ずる姫君 感想

アニメレビュー第9弾は『櫻子さんの足下には死体が埋まっている』。
私の中ではこのクールの大本命。ついに、このアニメが始まりました。なんていったってこの作品は地元が舞台。聖地巡礼って言っても今までなら気軽にできませんでしたからね。ここなら、片手間でいくことができますw。
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作品の舞台「旭川

作品の舞台となっている旭川は人口35万人の中核市。出だしの主人公によるモノローグで

ぼくは時間の死んだ街で生まれた。良くも悪くもマイペースで強情で、変化を嫌うこの街では、澱んだ時の流れすら平穏だとか、安寧と呼ばれる。それはまるで大腿骨のように真一文字さで、この街と、人々の心までせき止めている。

・・・。おや、若干disられている。という気がしないわけではありませんが、まあ、こう言われても仕方のない部分もあるかと・・・。他の北海道にある都市から見るとやっぱり旭川って地味なんですよね。事実は曲げられないってことです。
ただ、風景の書き込みはさすがだと思いました。
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再現率は大したものです。この辺はいずれ聖地巡礼でもしたときに改めて比較写真を撮影したいと思います。

キャラクター紹介

九条櫻子 CV:伊藤静

本作の主人公。かなり端折った説明をすると、人付き合いは苦手だが異常なまでの骨好きなお姉さん。もう一人の主人公の館脇正太郎を少年と呼んでいる。とまあ、こんな感じか。
キャラ的にはザお姉さんといった感じが、静御前*4の声にピッタリ。絶妙なキャスティングで世界観にも見事にハマっています。推理物には多い偏屈で常識の斜め上の考え方をすることから、ある意味テンプレキャラなのだが、これまで骨に愛着をもつというキャラ設定はアニメ・ドラマ・映画を通じても見たことがないので既視感を感じさせないところがGOOD。

館脇正太郎 CV:榎木淳弥

もう一人の主人公。こちらは、ラノベの主人公にありがちな聞き分けの良すぎる優等生キャラ。これがラノベ特有のハーレムものなら、食傷気味ですが彼の様子を見ていると自覚はないけど櫻子さん一筋っていうパターンですね。そもそも、第1話を見る限り櫻子さんと、同級生の鴻上さん。そして、ばあやぐらいしか女性キャラがいないのでハーレムは無理ってなものです。
彼を演じるのは榎木淳弥さん。新人さんみたいですね。優等生キャラを違和感なく演じていましたね。これからに期待です。

その他のキャラ

今週は冒頭しか登場シーンがなかった正太郎の校内での人間関係。親友の陽人(CV:柿原徹也)。猫の埋葬の手伝いをしてくれた女生徒の鴻上さん(CV:今村彩夏)。生物教師の磯崎先生(CV:石田彰)。この3人に関しては、本編にガッツリ絡んできたときに紹介しますね。
それにしても、石田彰さんが声を当てられているとラスボスはひょっとしたら磯崎先生なのかと勝手に想像してしまいます。キャスティングの印象って怖いものですね。
登場人物 | アニメ「櫻子さんの足下には死体が埋まっている」公式サイト

推理物の様式美

先ほど、正太郎の紹介をしているときにラノベにありがちという風に言いましたが、その前にこの櫻子と正太郎の関係性は推理物の一つのフォーマットになっているホームズとワトソンの関係性に近く見えるのは私だけでしょうか?偏屈な探偵役と常識人な助手の構図はこれまでも多くの作品で見られた、様式美みたいなものです。
この第1話ではBパートの無理心中を他殺だと見抜く櫻子さんの洞察力はさすがですが、その推理を視聴者の代わりに聞く役が必要。それが、この作品では正太郎で、助手役ということです。このテンプレは視聴者が物語に入り込みやすいようによく練られ配慮されたもの。この様式から外れた推理物を否定する気はないのですが、外れているとなれるまでに時間がかかる。コナンや金田一みたいに長期シリーズは別として1クールが勝負のこの作品には必要なものだと思いますよ。

最後に

1話はキャラクターの紹介という側面があるので推理パートは比較的にあっさりとしたものでした。この辺は2話以降に期待ですね。
あと、気になるのは推理物の分水嶺。1話完結を積み重ねるタイプなのか、途中からライバルキャラが登場し因縁話を解決するタイプのどちらかなのかです。私的には1話完結を積み重ねて最終2話でちょっとした因縁話があるのが理想の展開なんですけどね。はてさて、どうなることか。


ちなみに他の方の感想ブログも紹介させていただきます。
http://www.arikawashuhei.com/entry/2015/10/12/073000www.arikawashuhei.com
seagull.hateblo.jp
chocosimarisu.hatenablog.jp

*1:嵐山方面から見た旭川の遠景

*2:国道40号のロータリー

*3:永山神社

*4:伊藤静さんの愛称