アニメヲススメ

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2011アニメ ベン・トー 感想~バトルに真剣なおバカアニメ

ラノベ原作のアニメ。

スーパーの半額弁当を一定のルールにのっとりバトルで取り合う物語です。

半額弁当を取り合う者(狼と言うみたいです)が命がけでバトルする様子は真剣そのもので、ばかばかしい設定なのにも拘わらずグッと引き込まれるアニメでした。

半額弁当を取り合うというばかばかしいバトル

ちょっと大きいスーパーに閉店数時間前に行くと、夕方サラリーマンや学生・OLが半額シールを心待ちにしている場面に出くわします。

店員が半額シールを貼っていく片っ端から弁当をかっさらっていく人もいて、一人で5,6個独占している姿を見るとあんまりいい気分はしませんね。

そういう人は、品がないなぁと思って、白い目&可哀想なまなざしをくれてやることにして、溜飲を下げている私。

しかし、この作品は、この半額弁当の取り合いに一定のルールを設けてバトル作品に昇華してしまった。

これは、アイディアの勝利だと思います。

何気ない日常の風景にちょっとでもバトルの要素を見出したら作品に昇華していく。

こうやって、破天荒かつ面白い作品が出来上がるのだなぁと感心。

実際のバトルシーンも、動きも細やかに描かれていて見応えがありましたね。


秀逸なキャラクター設定

キャラクターの設定も秀逸で、主人公の佐藤洋(さとうよう)はバーチャ2好きの高校生。

ひょんなことから半額弁当争奪戦に巻き込まれてしまいます。

ただ、半額弁当争奪戦にかける思いは真剣で見てて気持ちのいい熱血主人公ですね。

劇中で変態扱いされていますが、結構濡れ衣だったりするんですよね。そこは、結構見てて納得いかないところなんですよね。詳しくは後述する白梅さんのところを見ていただけらばと思います。

主人公が所属することになるハーフプライサー同好会の先輩で「氷結の魔女」という二つ名をもつ槍水仙(やりずいせん)にはクール系なのに後輩の面倒見の良い姉御肌という珍しいキャラです。

そして、もう一人のヒロイン白粉花(おしろいはな)は、主人公の同級生で筋肉をこよなく愛するBL好きのJK。

半額弁当争奪戦の時はどさくさに紛れて弁当をかすめ取るなど、狼というよりハイエナに見えます。

この時の動きが結構私のお気にいりなんですよね。

他の狼たちもいろいろ出てきますがうまくキャラづけされているうえに、必要以上にはそのキャラクターについて語らないというところも、この作品を盛り上げている一つの要素に見えます。

唯一共感できないキャラ白梅梅

ただ、残念だったのは白粉さんが大好きで主人公の学校の同級生で生徒会長の白梅梅(しらうめうめ)さんですね。

主人公を変態扱いし、意味なく罵倒し、人の話は一切無視。

そして、一方的に暴力をふるう。

しかも、白粉さんが絡むとその行動はエスカレートし、主人公については同級生にドMと勘違いされるレベルに達します。

主人公は誤解を受けやすい体質なのですが、いくらなんでもやりすぎです。

感情移入できないどころか、出てくるたびに早く消えてほしいと思うくらいいやなキャラでした。

茅野愛衣さんの真に迫る演技のおかげでよりそのキャラクターが強調されてしまったことが二重の意味で残念です。

正直、狼として出てきたわけではなく、本編にガッツリ絡むわけでもないうえ、主人公をしばくだけの役割ではあまりにもキャラクターがかわいそう。

きっと原作ではもっと重要なことを担わされていたのではと疑ってしまいます。

最後に

白梅さんの一件を除けば、気軽に見れるおバカなバトルアニメとして面白かったと思います。

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