プロ野球FA問題 球団擁護派に反論してみた
プロ野球選手会の定期大会でFA権を行使しての残留(宣言残留)を認めない方針を球団が公表することが、選手への圧力になると問題視する意見が出た。とのこと。
これって選手が長いプロ野球生活で得た権利なので、選手会がこういう主張をするのは当たり前のことだと思っています。
以前にこのブログでも、ヤクルト衣笠社長の「明確なルールはないけど、手を挙げてダメで、残してくださいは虫が良すぎる」という発言を紹介しつつ、自らの主張を展開しました。
私は球団社長が選手の権利であるFA宣言をこのように見ていること自体がこの問題を象徴していると思いますよ。 NPBはFAを選手の権利と言いながらも権利を行使しようとすると、このように脅しともとれる発言を行えるこのことが問題です。 現行のFA制度がまだまだ圧倒的に球団に有利な仕組みでできているということの証でしょう。衣笠社長も選手との下交渉で示唆するのは交渉の一環としてまだ理解できるのですが、マスコミ向けにこのコメントはダメでしょう。現行のFA制度に問題があると自ら認めているのに等しいと思いますよ。
プロ野球~選手が涙を流さなければならないFA権ってどうなの? - アニメについて考えるブログ
しかし、意外と世間ではこのように考えるのは少数派みたいですね。
今回は色々な意見に対して応答する形で持論を展開していきたいと思います。
1.FA宣言した選手の残留を認めないのは球団の権利でしょ。
その通りだと思います。FAした選手と契約するかどうかは球団の自由だと思いますよ。しかし、ヤクルト球団社長の発言みたいに事前にFA宣言されないようにマスコミを巻き込んで圧力をかける行為は規制されるべきだと思います。
そもそも、現行制度ではFA宣言そのものをされることが球団にとっての不利益につながります。他球団に流出するのはもちろん、残留を認めて再契約するのにも契約金が発生し、残留を認めずに選手が退団になったとしても現有戦力が低下することになります。
だからと言って選手に圧力をかけて宣言そのものを阻害する行為は、選手の権利を著しく侵害すると言えるのではないでしょうか。
2.宣言残留を認めないって事前に教えてくれるのは球団のやさしさじゃないの?
1の回答でも言った通り、宣言そのものが不利益なので単純に優しさとは言えないと思います。
また、現行制度では所属球団と下交渉する場面があるはずです。その時に、対象選手だけに「あなたがFAした場合は、うちの球団は契約するつもりはありません」と伝えればいいだけの話で、マスコミにリークしてファンを巻き込んだ圧力をかける必要はないと思います。
3.分不相応でFAする選手が悪い。
その通りだと思います。自分の市場価値を計算してベストなタイミングで宣言するのが賢い選手だと思います。
今年成績が落ちたのにも関わらず宣言した今江選手や、他球団の動向を見誤った木村選手は、とても厳しい選択をしたと思います。だとしても、本人が長いプロ野球人生で勝ち得た権利なので、それをもってファンが選手を中傷するのはいかがなものかと思います。
そして、声がかかるまで待ち続けるであろう木村選手のことを私は応援し続けます。
4.FAをだしにした銭闘をする選手が悪い。
なんで選手が銭闘したらいけないの?。FAも選手の権利だし、交渉をする権利だって有している。それを受けて球団側がどうするかを考えるだけの話だと思いますが、だからと言ってマスコミに宣言残留を認めないと発言するのは選手の権利を侵害していると思う。
5.いっそのことFA補償なしにすれば。
現行制度でFA補償なしになれば金満球団がずっと黄金期を続けリーグの魅力がなくなり衰退するものと思います。
自動FAになる場合は、サラリーキャップなど他の改革といったいになって進めていく必要があると思います。
とまあ、こんなところでしょうか。
最後に、このように見ると意外と私も選手に冷たい側面もありますねw。
どちらにせよ、この現行制度におけるFAは当面は続いていくと思ているので、見守っていこうと思います。(木村選手も)
いま話題の久美薫さんが当ブログをツイッターで紹介してくれました
先日、こんな記事を書かせてもらいました。
ka-rinchaco01.hatenablog.jp
概略としては、久美薫氏が響けユーフォニアムの吹奏楽器を海外から見たら男根のメタファーに見える。といった件に、私なりの想いを書かせてもらったわけです。
それが、2日前のこと。
しかし、今日になって不自然にアクセスが伸びているなぁと思ったら、ツィッターからの流入のようで詳しく調べてみたところ、久美薫さんが自らのツィッターで当ブログを宣伝してくれていました。
しかも、コメント付きで。
その内容がこちら。
「ファンのおつむはこの程度か。」
この内容のないコメントに久美薫氏の程度が表れていると思います。
まあ、あまりにも中身のない煽りにガッカリもしましたが、氏もこの件では賛否両論いろいろな意見が寄せられている最中でしょうから、すべてを把握してちゃんとしたコメントをつけるのも大変なんでしょうね。だから、否定的な意見にはこのような中身のない煽りしか出来なかったんだと思います。
私は自らの記事で、”アニメに対して嫌悪感を抱く人は一定数いても仕方がないと思う。”と述べた。ここでのアニメとしているが氏が叩いているような萌え文化の象徴とされる作品群に限定しても構わない。
アニメ好きである私だって、作品によってはエロく見えるモノもあれば、この作品にはパンチラ表現は不必要だなって感想を述べることもある。だから、そう思うことを真っ向から否定する気はない。
さらに言えば、その批評や批判は作品ごとにされるべきで、久美薫氏が「響けユーフォニアムの吹奏楽器が男根のメタファーである。」という見解を示したことに関しては、私的にピントがずれているなぁと感じたものの、それ自体を発言することも否定するつもりは毛頭ない。
じゃあ、いったい氏の発言は何がまずかったのか。
それは、「ファンのおつむはこの程度か。」にすべて凝縮していると思う。
「アニメファンなんで変態の塊でバカばっかり」と常に見下していて、「バカがありがたがるようなアニメなんて消えてなくなればいい」という悪意が感じられるということ。
この件だって、もっとマイルドな表現を使いながらツイッター上で上手に議論を重ねていけば、このような事にはならなかったと思う。
やっぱり、他人が好きだと思うものに対して全力で攻撃したらこのような結果になるのは当たり前のこと。しかも、その時に相手が全く敬意を払わずに攻撃して来たらなおのことだ。
ネット上はどうしても相手の顔が見えないので攻撃的な言葉使いになってしまうのはある意味では仕方のないことだと思う。しかし、自分が否定したい相手ほど余計にきちんと敬意を払うべきなのではないか。
とはいえ、久美薫氏には当ブログのアクセスアップに協力いただいたようなので、その部分については私も感謝しなきゃなりませんね。ありがとうございます。