アニメヲススメ

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1988劇場版アニメ 機動戦士ガンダム 逆襲のシャア 感想~今だから語りたい私の中のガンダム作品の原点

ガンダムシリーズ初のオリジナル劇場版作品です。
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ガンダムシリーズはファーストからすでに35年が経過しましたが今でも何らかの形でアニメ化が続いているビックタイトルです。

ここまで長く続いているとシリーズ未視聴の方はどれから見たらいいか悩んでしまうかもしれないですね。

私がはじめてであったガンダム作品

私が、初めてガンダムに出会ったのがこの作品でした。

FCのシミュレーションゲームに触れたのがきっかけでSDガンダムに興味を持ち、GWにたまたまTV放送されていたいたこの作品を録画して視聴したのがリアルガンダム初体験でした。

しょっぱなからこの作品を見たのですから全く意味が分かりませんでした。

いまなら、ネットで世界観等を調べるのでしょうが当時はネットはおろかガンダム関連の書籍も今ほど充実していなかったので、親と一緒に買い物に出かけ古本屋でガンダムに関するアニメ誌や関連書籍を見つけてはちょっとずつ買い足す日々。

当時TV放映版でカットされている部分があるとわかって、親にレンタルでVHSを借りてきてもらってノーカット版をはじめて見たときの感動は忘れられません。

ちなみに、私がTV放映を始めてみたのはこのGW時期だったと思います。こどもの日特集か何かだったような気がします。

その後、自らリマスタ―版のDVDを購入し、BGM代わりに視聴することもありましたね。トータルで100回以上は見たと思います。

なんせ、ところどころ劇中のセリフ暗唱できますもの。

いまだから語りたい連邦政府高官アデナウアー・パラヤの魅力

そんな、思い出の詰まった作品なんですが、もう何から語っていいのかわからないんですよね。このレビューではかなりマニアックな視点からこの作品を語りたいと思います。

それは、地球連邦政府高官アデナウアー・パラヤについてです。シャアについていき最終的にαアジールパイロットになったクエスの父親ですね。

彼は、シャアとの和平交渉のために地球連邦政府の本部が置かれたラサを隕石が落下する前に脱出し、ニューホンコンから宇宙に上がります。

この作品ではそんな政府高官の日常をあけすけに見せてくれます。

不良とつるんで自分探しをしている娘クエスと愛人を同じ車に乗せたとたんにクエスは愛人に噛みつき、部下からは揶揄されます。

ニューホンコンでは政治特権で民間のシャトルに3人ほど割り込んだのにも関わらず愛人に逃げられ1人分空席が出来たもんだからここぞとばかりにカウンターでシャトルの係員ともめている親子に格好つけて1名分乗せてやれと係員に指示。

その後、その親子が持っていた紹介状の宛名を係員に確認。借りを返した気になっています。

その親子がこともあろうかブライト艦長の家族(夫人はホワイトベースの操舵手だったミライさん)だったことがすごい皮肉ですよね。

そのことがあったから、クエスとハサウェイは運命的な出会いを果たしたのですが。

その後のアデナウアーはシャアと和平が成立したと思いこんだもののルナツー武装解除時に騙し討ちにあってしまいます。

とどめを刺したのが、すでにネオジオンパイロットになっていた娘のクエスだというのが皮肉にも残酷な話です。

彼がただの高級官僚だったのか議員だったのかは正確なところがわからない(和平交渉の席ではトップだったのでシビリアンコントロールの観点から見ても議員だったのではと思っています)のですが、どちらにしても腐敗した連邦政府の象徴のような人でした。

ちなみに、彼のセリフはアフレコできるぐらい覚えています。

名場面!シャアとアムロ 草わらの取っ組み合い

私の一番大好きなシーンが、シャアとアムロの森の中の邂逅からの取っ組み合いのシーン。

シャアーはアデナウアーたち連邦政府高官たちとの秘密交渉のため訪れていたサイド1のコロニー ロンデニオン。

時を同じくして、アデナウアーを護送したためアムロたちロンドベルのメンバーもロンデニオンを訪れていた。

シャアは、秘密会談を終えた後、乗馬をしに森に出かけ、アムロもクェスやハサウェイにコロニーを案内するためにエレカ(電気自動車)で森へ。

運命に導かれるように二人は出会うことになります。

それぞれお互い自分たちの主張を相手に語り掛けます。

この場面のセリフを抜き出してみたいと思います。

アムロ 「なんでここにいるんだ?」
シャア 「私はお前と違って、パイロットだけをやっているわけにはいかん」
アムロ 「なんだと」
クェス 『あれが、シャア』
アムロ 「俺達と一緒に戦った男が、なんで地球潰しを?」
シャア 「地球に残っている連中は地球を汚染しているだけの、重力に魂を縛られている人々だ」
クェス 『…、だから夫婦でもいがみあっていられるんだ。あっ』
アムロ 「そうか」「シャア、…」
シャア 「うっ」
クェス 「…」
シャア 「ええい」
アムロ 「…なんで…」
シャア 「おっ」
  「世界は、人間のエゴ全部は飲み込めやしない」
アムロ 「人間の知恵はそんなもんだって乗り越えられる」
シャア 「…ならば、今すぐ愚民どもすべてに英知を授けてみせろ」
クェス 「そうだわ、それができないから」
シャア 「…」
アムロ 「…、貴様をやってからそうさせてもらう」
アムロ銃を取り出す。
クェス 「ええい」
アムロ 「あっ」
※クェス。アムロの銃を叩き落す。
クェス 「アムロ、あんたちょっとせこいよ」
アムロ 「クェス」
シャア 「行くかい?」
※シャア。クェスを一瞬で口説き落とし、お持ち帰り

作品中のワンシーンではありますが、アムロとシャアの立場の違いをくっきりと表しているのがこのシーン。

立場が違うからこそ、全く会話がかみ合わない。

そして、最後のクェスのシャアへの援護が何とも言えない。

彼女は彼女なりに、地球での実体験からシャアの理想的な言葉に惹かれるものがあったのでしょう。

ファーストガンダムから続く宇宙世紀ガンダムの一つの集大成なんでしょうね。

クェスに銃を叩き落されてマヌケづら晒すアムロ

それにしても、クェスから銃を奪われた挙句、「あんたチョットせこいよ」まで言われてしまう主人公アムロ

ファーストでヘタレ主人公としての地位を確立していたのですが、Zではヘタレながらもいい先輩ぶりを発揮し、このCCAでは素晴らしいリーダーシップを発揮していたんですけどね。

急にマヌケづら晒してしまいました。

これでこそ、ガンダムアムロってところですかね。

引き込まれる三枝成彰の音楽

音楽はZ・ZZに引き続き三枝成彰さんが務められていましたね。

三枝さんの音楽って結構特徴的ですよね。最近はあまり聞くことが少なくってきて残念です。
サンデーモーニングぐらいかな?

三枝さんの重厚感のあるテーマソングは今でもスパロボ等で聞いても胸が熱くなります。

最後に

好きな作品だからこそ熱くなるっていうのもありますけど、こんなにアデナウアー・パラヤの魅力に触れた記事はなかったと思います。

他にも魅力的なシーンやキャラクターなどいっぱいあるので、時間があったら追記してみたいですね。

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