アニメヲススメ

旧作から最新作まで気になったアニメを紹介したり、アニメに関連する話題を中心にしたブログです。

2015ベストアニメをそろそろ決めよう 候補作品を紹介(マンガ原作アニメ編~その1)

2015年も11月に入りました。秋アニメも中盤を迎えこれから盛り上がりを見せてくれている今日この頃ではありますが、ここは残り少ない年末へのカウントダウンとして2015年のアニメ作品を少しずつ振り返っていこうという趣旨でやっております。

前回は、オリジナルアニメ編でした。
ka-rinchaco01.hatenablog.jp

前々回は、ライトノベル原作アニメ編でした。
ka-rinchaco01.hatenablog.jp

いずれこのブログ内でも、私なりのベストアニメを発表したいと思っています。

この記事ではあくまでも私が見た作品の紹介兼、自分なりの資料という扱いなので、「全部のアニメを見ていない、お前ごときがベストアニメを勝手に決めるのはおかしい」と思わる方には、この記事は合わないかもしれませんね。そういった方は、いろんなサイトでベストアニメを決める投票を行うでしょうから、そちらでお楽しみください。

実は、前回のオリジナルアニメ編でSHIROBAKOを紹介するのを忘れていました。”2クールアニメは放送が終了した時点で2015年なら候補に含めます”とエントリー条件に記載してあったのに完全に失念しておりました。ここにお詫びいたします。
SHIROBAKOはこのシリーズの最終回に改めて紹介させていただきますのでご了承ください。

エントリー条件紹介

まずは、エントリー条件の紹介から

2015年ベストアニメ エントリー条件

・2015年に放映されたアニメで私が年内に視聴を終えたものとします。
・2クールアニメは放送が終了した時点で2015年なら候補に含めます(例:SHIROBAKO四月は君の嘘
・分割2クールアニメは同一年度に放映が終了している場合は1作品として扱います。
・分割2クールアニメで複数年度にまたがって放映されている場合は当該年度に放映された分のみの候補に含めます。
・TVシリーズとして企画されモノのみで、OVA・劇場版・単発スペシャルは該当しません。
・30分枠・ショート枠の区別をせずに候補作品に含めます。
・選考に当たっては私の独断と偏見で行います。

本来ならクールごとに振り返るのが定石ではありますが、各ジャンル別に紹介していきます。
今回はマンガ原作のアニメ。2回シリーズに渡ってお送りする予定です。今回は、主に2015年冬クールに放送された作品の特集です。

候補作品紹介

四月は君の嘘(2/2クール目)

クラシックをテーマに中学生のピアニストとヴァイオリニストの青春と成長を描いた物語。

1クール目は主人公の有馬公生が、とある事情でやめていたピアノにヒロインでヴァイオリニストの宮園かをりの影響もあって、もう一度向き合いピアニストとして復活をするまでの物語でした。それを受けての2クール目は雰囲気がガラッと変わります。
ここら辺はネタバレになるので多くを語れませんが、1クール目が過去を乗り越える話。2クール目が未来に向かってチャレンジする話。と、私はとらえています。

私はこの作品をかなり高評価してます。登場人物の細かい心理描写。もちろん声の演技も素晴らしいのですが、画面上の登場人物の表情から伝わってくるものと、演奏シーンでの音楽から伝わってくるもの、それぞれが相乗効果をもたらして私の心をざわつかせます。そして、現代日本を舞台にしているのになんとなくファンタジックに見える色遣いの背景がとても美しい。
本当は、シナリオについても語りたいこといっぱいなんですがこれから見てもらう人にはなるべくまっさらな状態で見てほしいのでここまでとします。

マンガが原作ですが、最終巻の発売をTVの最終回と同時期に合わすという粋な計らいをしていますね。

暁のヨナ(2/2クール目)

私の中では一番のダークホースでした。
舞台は高華国という架空の国。詳しくはないのですが、雰囲気的には中世の朝鮮半島をモデルにしているみたいです。
世間を知らず大切に育てられた姫が、幼馴染のいとこの裏切りにより父である王を殺され、またもや幼馴染の従者とともにお城を追われるお話です。
序盤冒頭のプロットは国内外を問わずどこにでもあるお話なのですが、ありふれているだけに余計な要素を入れ過ぎて話がぼやけることも多々あるような気がします。しかし、この作品は奇をてらわずに真正面からこのシナリオに挑んでいてとても好感が持てます。

2クール目はジェハという男を仲間にするまでの話を中心に描かれているのですが、展開的に見ごたえがあった印象です。まあ、ちょっと長すぎたような気もしないでもないですが。

キャスティングは実力のある若手から中堅でまとめた印象がありますね。ヨナ役の斎藤千和さんは普段から役の幅の広い声優さんですが芯の強い王道ヒロイン像を見せつけてくれました。注目はユン役の皆川純子さん。皆川さんといえばテニプリ越前リョーマという当たり役が思い浮かびますが、それとはちょっとベクトルの違った少年役を見せてもらいました。ヤン・クムジの船に女装して潜入するときなんかはユンのキャラクターも相まってキュンキュンしてしまいました。

少女漫画原作の作品って毎クールそんなに数はないものの良作の打率がいいイメージです。あまり腐女子向け過ぎるのは食指が動かないのですが、こういった感じの作品なら大歓迎です。
特に、白泉社さんには期待しています。

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七つの大罪(2/2クール目)

主人公がヒロインの願いを訊いて仲間を集めながら巨大な敵と戦い続ける。少年漫画の王道パターン。
これまであんまり日5枠のアニメって見てこなかったんですけど、子どものころにみたドラゴンボール幽遊白書のような王道ストーリーでなんか懐かしさを感じさせてくれました。

タイトル通り、主人公とその仲間たちは七つの大罪をモチーフとしたキャラ設定なわけですが、あまり七つの大罪要素が感じられないのは気のせいでしょうか。一応その通り名(ドラゴン・シンのメリオダス)の動物に一部要素を残しているということかな。

七つの大罪といえば昔ブラット・ピット主演の『セブン』という映画があって・・・・

日5という枠を活かししてちびっ子から大人まで家族で楽しめる安心感がありますね。まあ、全日帯にしては残虐表現が多めなような気がしないでもないですが、それを差し引いても小学校高学年なら十分話も理解できると思いますよ。
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神様はじめました◎(第2期)

少女漫画原作。同名タイトルの第2期。
制作期間が少し空いたにも関わらず、1期の雰囲気そのままにナチュラルな感じで第1話がスタートしたことにとても好感が持てました。1期を一気見してからだったので全く違和感がなかったです。

シナリオ的には、1期は奈々生が神様として認められることが中心に描かれていましたが2期は奈々生が神様として何ができるかが中心になっている感じです。出雲の神様たちや鞍馬山の天狗たちなど回を追うごとに新キャラも続々登場して、テンポもすごく良かったと思います。
それに対して、奈々生と巴衛の距離感の変わらなさは絶妙ですね。周囲の状況が変わっても二人のそれぞれを思いやる気持ちの温かさが画面を通じて伝わってきました。

このクオリティを維持してくれるなら、是非とも3期も見てみたい作品です。
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幸腹グラフィティ

シャフトの日常系といえば「ひだまりスケッチ」なのでしょうが私は未視聴なので私にとっては斬新に感じられました。

シャフトといえば「物語シリーズ」に代表されるように独特の演出が特徴。しかし、いい意味でその予想が覆されました。この「幸福グラフティ」は部屋や家具などにシャフトらしいスタイリッシュさを残しつつも、いつもよりグッと抑え目に描いているなどかなり配慮していると感じました。そして、この作品の肝ともいえる料理に関してはかなり美味そうに見えます。特に、いきなり出てきたお稲荷さんにはやられました。アニメの作画で料理が美味しそうに見えたのは「千と千尋の神隠し」以来ですかね。

このような料理が主役?のアニメでシャフトらしさを抑えた作品作りをしていることにとても好感が持てました。「物語シリーズ」みたいな演出では美味しいものも美味しく見えませんからね。

とはいえ、場面によっては流石にくどく感じるのはご愛嬌でしょうか。

ながら見をしながらホッコリするにはちょうどいい作品だと思います。エピソードは1クールで1年分でしたが取り上げた料理には温かいものも多かったので冬クールの放送だということも功を奏したのかもしれません。
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みりたり!

4コマ漫画原作のミリタリーをテーマにしたギャグショートアニメです。

一般人のもとに軍人さんがやってきてハチャメチャをするという設定はフルメタにもありましたが、この作品はショートアニメということもあってギャグ重視になっています。しかも主人公の宗平の周りにやってくる軍人はロリかおっさんという振り切れっぷりはギャグアニメにピッタリといったところでしょうか。

気になるのは絵柄はちっともエロくないのにニコニコで見ているとパンチラなどの場面で規制が入るところです。気になる人はBDを買ってね!ということなんでしょうけども正直エロくないロリ絵では購買意欲があまり湧きません。商売的には微妙な気もしますが、ショートアニメのBD自体が大量にさばけるコンテンツではないので少しでも売り上げたいという製作側の都合のような気もします。

後日、レンタルされていたのでそちらも鑑賞しました。当然のごとく規制は入っていないのですが、危惧していた通りエロさは皆無ですねw。とはいっても、キャラクターがロリですからね、ニコニコ版の規制はそういった層からのクレームを防ぐって理由だったのかもしれませんね。
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ISUCA

今回は一言コメントの枠を用意していなかったので項目立てましたが、そんなにおススメするほどの作品ではありません。
しかし、全10話ちゃんと見たのでそれは積極的にアピールしたいw。

低予算故のクオリティの低さはシナリオでカバーしたいところでしたが、そこも厳しい。エロも想定の範囲内で、同クールに1期を放送していた「新妹魔王の契約者」ほど突き抜けていないから印象に残らない。終盤のバトルの展開が若干面白くなったと感じたものの、時すでに遅しといった感じ。

余談ではあるが、ヒロイン役を木戸ちゃんが熱演していたのですが、相変わらず作品に報われない感じにガックシ。このクールの「すべてがFになる」がこれまでのイメージを覆す好演しているので、そろそろ本格的に出演作が売れてほしい。と思います。

ジョジョの奇妙な冒険 スターダストクルセイダース エジプト編(2クール)

大ヒット漫画のアニメ化。シリーズにおける第3部を映像化。前年に前半部分を放送し終わって、このエジプト編が事実上の後編となります。

私は、漫画を読んでおらず初見だったのですが後半に行くにつれて目頭が熱くなる展開が度々訪れます。絵柄が好きになれずこれまで漫画版を敬遠していたのですが、こんなに面白いなら早めに見ておくべきだったと後悔。いや、ここはアニメでこの感動を味わえたのだから今まで漫画を見なくて正解だったとポジティブに考えることにしたいと思います。

このシリーズのアニメをみていつも思うのは、セリフのチョイスのセンスが抜群にいいですね。こういったところにジョジョファンの人たちは惹かれるんでしょうね。
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黒子のバスケ(第3期)(2クール)

脅迫事件などの幾多の困難を乗り越えたアニメ化もラストシーズン。物語はかなりボルテージが上がったところからスタートし、一気に駆け抜けたという印象。途中、中学校編も挟みつつラストへ向かう展開は熱かったと思います。

まず、このクール全体の印象としては、作品のなかでかなり多くの試合をこなしてきたせいもあって、片一方がスゴイ技を見せる→対策し、逆にやり返す→対策し…といった試合展開のマンネリ化には食傷気味です。敗退するチームにも見せ場がないといけませんもの。
ただ、裏を返せばこういったお互いの流れが行き来する試合展開は現実ではよくあること。バスケットの技術的な側面ではちょっとファンタジーが過ぎるこの作品ですが、ゲームの描き方は意外と現実的なのかもしれませんね。

ただ正直、バスケアニメとしては現状最高峰だと思うスラムダンクの出来を上回れなかったと思います。どうしても、ファンタジー臭がきついというのが最大の理由です。

しかし、バスケをテーマにしたバトルアニメとしてみるならば、十分な出来だと考えています。登場人物が多くなりがちなスポーツをテーマに、キャラかぶりをせずにそれぞれを個性的に描いていましたね。これは、キセキの世代や誠凛のメンバーに限らず、ほかのチームメンバーについても同様です。まあ、若干センターポジションに各チームともゴリラっぽいキャラが多い気がしますが、何しろセンターはリバウンドを取りに行かなきゃならないですからね、肉体の接触もおおいし闘争心ないと務まりませんからね。それ以外は上手く描き分けていたと思います。
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暗殺教室(2クール)

2015冬クールで一番期待していた作品。私的には期待通りの内容で満足度が高いです。
週刊少年ジャンプ作品ということでプロットのクオリティは保証されているとは思っていましたが、想像以上に面白かったです。原作組の話しを聞いてもアニメ独特の改変もなく、原作にかなり忠実に作られているみたいです。このことからも原作のハイレベルさがわかるエピソードではないでしょうか?

きらりと光るのはキャスティングの上手さですね。殺センセー役の福山潤さんははまり役。「にゅるふふふ」の言い方やテンションの高いときの舐めた感じ。シリアスな場面での怒りの演技。どれをとっても見事なものです。
他にも、主人公の渚キュンを演じた渕上舞さん。渕上さんといえばアルペジオイオナがが有名ですね。渚キュンの少年というよりは中性的(男の娘的)な要素を完璧に引き出していますね。この役は普段から少年役を得意としている女性声優では難しかったかもしれませんね。

後は、展開の妙ですね。放送終了後すぐに2期決定の報がありました。制作中にはもう決まっていたでしょうね。
2期が確実視されている作品には「なんで?こんなところでおわった?」という作品が少なからずあります。しかし、この暗殺教室の終盤は見事でした。序盤から中盤にかけて盛り上げつつも伏線を張りながら、時には挫折感を味わせる展開を用意し。終盤に畳みかけるようにシリアスな展開に持っていく力は相当だと思います。原作の出来ももちろんのこと、アニメスタッフの力量も最大限に発揮されたのではないでしょうか。

2期放送が年明けとも噂されていますが、どうなるんでしょう楽しみです。

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最後に

思いの他ボリュームが出てしまいました。ここら辺の記事の一部はあにこれに書いたものを若干修正を加えながら掲載したわけですが、やっぱり書きたいことが一杯ある作品は、ついつい書きすぎてしまいます。今後は気をつけなきゃ。

次回は、マンガ原作アニメ編~その2をお送りしたいと思います。